ミシガン大学日本家庭健康プログラムとは
ミシガン大学家庭医学科の2つの診療所で、日本語を話し、日本の医療について理解がある家庭科医が、かかりつけ医として、日本語で医療提供するプログラムです。 日本の医療を日本語で受けてきた人たちのニーズに答えるために、1994年に開設されました.
患者さんたちのニーズに答えられるように、看護師や電話受付などのサポートスタッフも日本語で対応できるようになっています。
ミシガン大学医療システムで皆様の診察にあたる家庭医は、アメリカの家庭医学科専門医の資格があり、かかりつけ医として新生児から老年まですべての患者さんの外来診察を専門とする専門医です。家庭医の中には、それぞれの得意分野があって特殊な手技や産科、入院治療などをする医師もいますが、すべての家庭医が、患者さんがまず最初にかかる場所であるかかりつけ医としての資質を備えています。日本家庭健康プログラムでは、2人の日本語堪能なアメリカ人家庭医と、3人の日本人家庭医が、かかりつけ医として、診療にあたります。
かかりつけ医=プライマリーケア・プロバイダー (PCP) の役割は、患者さんの病歴、家族歴、アレルギー、現在の薬、問題点、家族構成などを把握して、患者さん一人一人の健康増進をすることです。そのために、定期検診を毎年行い、それぞれの患者さんに必要な検査やワクチンを勧めたり、生活指導をするなどの予防医学やがん検診を行います。かかりつけ医は持病の管理、検査、薬の処方もします。患者さんが症状や心配があれば、電話相談や診察をするのも、かかりつけ医の役割です。かかりつけ医は、患者さんにとっての医療システムの入り口で、医療システムとの架け橋になる役割もします。患者さんに何が必要なのかのアドバイスをし、患者さんとよく話し合うことで、患者さんの希望や気持ちに沿う方法を一緒に見つける、というのが理想の形なので、普段から信頼関係を作っておくことが大切です。
本来は、かかりつけ医とは、一人の決まった医師で、定期健診も、病気になったときの診察も、同じ医師に相談できるのが理想ですが、すぐにかかりつけ医に診てもらう事ができない場合は、同じクリニックの同僚医師に診察受けることができます。