経鼻上部消化管内視鏡検査

このパンフレットは、経鼻上部消化管内視鏡検査、いわゆる“鼻からの胃カメラ”を受けられる方のために、よくある疑問や質問に対してお答えするものです。

経鼻上部消化管内視鏡検査とは?

上部消化管内視鏡検査とは、内視鏡という可動性のある細い管のような検査器具を用いて、胃や食道、十二指腸などの上部の消化管内の観察を行う検査です。“経鼻”とは、鼻を通してという意味で、その点でこれまでの口からの“胃カメラ”とは異なります。経鼻上部消化管内視鏡検査では、医師は直径約5ミリの細い内視鏡を鼻から喉の後ろ側を通して、食道、胃、十二指腸(腸の最初の部分)まで入れて行きます。使用される内視鏡は細いため、容易に鼻腔(鼻の穴)を通過します。食道に入る前に咽頭に触れないため、咽頭反射(げーっと吐きそうになる反射)を起こすことがなく、患者さんは鎮静剤を使わなくてもあまり苦しくありませんし、検査中に喋ることさえ出来ます。鎮静剤を使わないため、患者さんご自身が車を運転して帰宅することもできます。希に、内視鏡が鼻腔を通過できないこともありますが、その際には患者さんの同意があれば、“口からの検査”に切り替えることも可能です。経鼻用の内視鏡は細いので、口から行っても従来の内視鏡に比べるとずっと楽に受けることが出来ます。“口から”に切り替えても鎮静剤は使いません。この検査は、胃がんやその他の異常を見つけるためのスクリーニング検査であり、生検(組織の一部を採取して顕微鏡で見る検査)は含みません。異常が見つかった場合には、精密検査のため専門医に御紹介いたします。

  • 経鼻上部消化管内視鏡では、従来の上部消化管内視鏡と違って鎮静剤を使いませんので、検査後ご自分で車を運転しても構いません。
  • この検査は、健康保険の適応外です。検査料は、患者さんの自己負担となりますので、ご了承ください。
  • 検査自体は10分ほどで終わりますが、準備と検査後の観察時間を含め全体で40分程度かかります。

 

検査の1週間前にお読み下さい。

抗凝固薬(血をサラサラにする薬)やアスピリン、非ステロイド系抗炎症薬(鎮痛解熱剤の多く)を服用中でしたら、検査をオーダーした医師に御相談下さい。検査の前の週に、薬の調節が必要な場合があります。

これらのお薬には以下のものが含まれます。

非ステロイド系抗炎症薬

  • Motrin, Advil (Ibuprofen)
  • Naprosyn (Naproxen)

 抗血小板薬

  • ReoPro (abciximab)
  • Aggrenox (aspirin plus dipryridamole)
  • Plavix (clopidogrel)
  • Persantine (dipyridamole)
  • Integrillin (eptifibatide)
  • Ticlid (ticlopidine)
  • Aggrastat (terofiban)

 抗凝固薬

  • Coumadin
  • Warfarin

 

糖尿病の内服薬やインスリン注射を使用中の場合は、前日の晩まで普段の量の薬を内服ないし注射して構いません。検査当日のこれらの糖尿病の薬の内服や注射については、以下の“検査当日の準備”にある指示に従ってください。

体内に埋め込まれた除細動器などがある場合には、直ちに商品名と製造会社を734-647-6523までお知らせ下さい。

検査前日の夕食は、通常通りに摂っていただいて構いません。検査予定時間の6時間前以降は固形物やミルクやオレンジジュースなどの透明でない飲料は摂取しないで下さい。透明な飲料やブラックのコーヒーなどは検査の2時間前まで飲んでいただいても構いません。服用中の薬は、検査の4時間前までに少量の水で服用してください。痛み止めを服用中の場合は、検査の4時間前までなら服用していただいても構いません。