総合医(General Practitioner)とは、患者の年齢、性別、診療科を問わず、プライマリ・ケアに当たる医師のことです。米国では1969年以前に研修を受けた医師を指します。研修は四年間の医学部教育と、一年間の病院内でのインターンシップを含みます。
家庭医(Family Physician)とは、米国では、1969年以降に家庭医療の専門分野で研修を受け、患者と家族全員をコミュニティー志向で診る医師のことです。患者の年齢、性別、病気の有無や診療科を問わず、継続性、包括性、協調性、予防性のある医療を各患者のニーズに沿って提供します。家庭医の役割に関するビデオ(日本語字幕)をこちらよりご覧ください。
家庭医療(Family Medicine)とは、医学専門領域の一つで、家庭医がプライマリ・ケアにまつわる臨床、研究、教育活動を行う際に必要となる知識、技術、考え方や意識から成り立つ学問分野です。
プライマリ・ケア(Primary Care)とは、ファースト・コンタクトを重視する医療ケアの一種で、患者の健康維持と病気の治療に当たります。家庭医療ならではの患者と医師のやり取りとコミュニケーションを通して、患者のニーズに合わせた医療を提供します。病気の要因(生物学的、行動学的、社会的)にとらわれず、専門家やコンサルタント、地域のリソースと連携して、患者の健康問題に包括的に取り組みます。個々の患者のケアから地域全体の保健まで引き受けます。プライマリ・ケアは、二次医療にあたる(家庭医以外の)専門医やコンサルタントによる医療や、三次医療機関での診療とは異なり、地域レベルで以下のような医療を提供します。
- 医療診断と治療
- 心理的評価と管理
- 患者のニーズに合わせたサポート
- 病気、予防、健康維持についての情報提供
- 慢性疾患を持つ患者の健康管理
- 病気の発見、教育、説得、および予防的治療を通しての病気や障害の予防
外来診療(Ambulatory Care):病院や医療機関に入院していない人に対して、外来診療の場で個人に対して医療サービスを提供します。