食事と栄養
授乳は1日4回に減らす。
裏ごしたり、細かく刻んだ肉を食べさせてもよい。
トーストやビスケットを自分で食べさせる。
食事は、自分で食べさせ、よごしても叱らない。
粉ミルクを1日24オンス (720cc) までに少しずつ減らす。
1才になるまで、卵の白身や牛乳を与えない。
井戸水を飲んでいる場合、フッ素の補給を続ける。1mlあたり0.25mg含んでいるものを1ml与える。(アナーバーの水道水にはフッ素が加えられている。)
コップを使って飲むことを覚えさせる。
食事に余分な砂糖や塩を加えない。
慰めやほうびとして食べ物を使わない。
子供は気まぐれに食べるので、色々な種類の物を用意する。
できるだけ誉める。
体の発達、心の発達
上手に座る。
手を使って這い這いする。
上体を起こし立ち上がり、早ければ歩き出す。
手でつかんで食べ始める。
親指と人差し指で物をはさむ。
"ママ" "ダダ" と言うこともある。
人と遊ぶのを喜ぶ。
日常行動
勃起や自分の生殖器に触れるなどは正常。
事故を防ぐために気をつけること
動けるようになると転ぶ危険が増える。階段に柵をしたり、窓に安全具を使うなど徹底する。
テーブルクロスなどは子供の手の届くところに置かない。子供は物につかまって立つので、重い物が倒れてくる危険がある。
コンセントにはカバーをつけ、食器棚には鍵をかける。
危険なものは手の届かない所に保管する。コイン、ビーズ、ピン、ガラス物、薬品、ベビーパウダーなど。
誤飲しやすい食べ物 (生のりんご、ぶどう、レーズン、ポップコーン、硬い飴など) は与えない。
Ipecac シロップ (1オンスボトル) を常備する。必要な時は、15ml (大さじ1杯) を100ccの水を飲ませた後に飲ませる。飲ませる前に、必ず Poison Control に電話をし相談すること。
1-313-745-5711 または
1-800-POISON1 (1-800-764-7661)
トイレの便座カバーをおろしておく。バスルームの錠は、子供の手の届くところには付けない。
空のジュースのびん、コップ、つぼなどに毒性のある物を入れておかない。
しつけ
自立心が芽生え始める。これは、正常で健康的な発育で、両親に対する反抗とは違う。
子供の自主性は、非常に大切な発達過程。
しつけ (ルールを教える、制限を設けるなど) と体罰の違いについて理解する。
子供を危険から守るために、口で "だめ" と教えることも大切。
予防接種
今まで、予定通り予防接種を受けていれば必要なし。
一般的な親の心配事
不消化便:
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟で、いろいろなものを食べるようになると、そのまま便の中に出てくることがある。
歯:
歯が生えることで、発熱、下痢、他の病気を起こすことはない。歯のおもちゃやビスケットを与える。痛みが強いようなら Tylenol を使う。
靴:
柔軟性があり、高価過ぎず、つま先がのびのびするような長く幅の広いものにする。硬い材質のものは避け、靴の底に滑り止めが付いていて、上部は柔らかくむれないものがよい。
偏平足:
この年齢では当たり前。
親から離れることで生じる不安:
これは正常なことで、対象物の永続性に関する認知が発達してきたためである。甘やかしたとか母親が職場に復帰したこととは関係しない。これは、1才頃に最も強く現れるが、社交性を無理強いしない。
かんしゃく/泣き過ぎによる不規則な呼吸:
これは、赤ちゃんの不満の表われで、この年齢では正常。通常、自分一人で泣きじゃくったり、かんしゃくを起こしたりする。悪い子なのではなく何かに困っている表現なので、罰を与えるのではなく不満原因となった状況について助けを差し伸べる。
こんな場合は医師に相談を
視力や聴力に心配があるようなら、医師に相談する。
斜視に心配があるようなら、医師に相談する。
その他
必要に応じて、貧血の検査と鉛の検査を受ける。