小児の頭のケガを防ぐには

たいていの頭のケガは治りますが、脳に障害を起こしたような場合は大抵後遺症が残ります。以下の諸注意を守っていただくことで、多くの頭の外傷を防ぐことが可能です。

車に乗る時は、必ず子供用のカーシートに乗せて下さい。18kg (40lb) 以上は、ブースターシート (booster safety seat) を使用して下さい。体重が27kg (60lb) 以上になるまでは、車の座席に直接座らせてはいけません。全米のどの州でも法律によってカーシートやシートベルトの着用が義務づけられています。カーシートやシートベルトの使用で交通外傷の80%、死亡の90%を防ぐことができます。

道路を渡る前と横断中は、横断歩道を使い左右をよく確認するよう言い聞かせましょう。また、道路を走って渡らないように教えましょう。7~8歳になるまでは一人で横断するのは危険です。

ベッドやソファー、テーブルなど高い所に子供を一人で置かないでください。急に寝返りをうったりして頭を下にして転落することもあります。

ベビーベッドの柵は常時上げておきましょう。子供が一人で立ち上がれるようになったらマットレスの位置を低くしてください。

二段ベッドの購入はお勧めしません。すでにお持ちの場合は、6歳以下の子供を上の段に寝かせてはいけません。上の段には必ずベット柵を使用しましょう。ベッドの骨組みが丈夫でマットレスが安定していることを確認してください。また、ベッドの上で跳ねて遊ばないよう言い聞かせましょう。

歩行器の購入はお勧めしません。 赤ちゃんが歩けるようになるのに歩行器は必要ありません。 歩行器使用中に起きた事故の35%は、救急医療を要する大きな事故に至っています。

スーパーマーケットのショッピングカートに、子供を一人で乗せたまま離れてはいけません。 

自宅の階段の上には丈夫な柵を取付け、階段には物を置かないようにして下さい。子供が階段を登り降りするようになったら、降りるときは手すりを使わせましょう。

 地下や外につながるドアは閉め、子供の手の届かない所にも鍵を余分につけておきましょう。

2階以上にお住まいの場合は、窓に鍵や転落防止の器具を取り付けましょう。

小さな子供を、上の兄弟に任せておくのはやめましょう。

4~5歳になるまでは、一人で外で遊ばせるのは危険です。3歳児は、たとえ十分に言い聞かせておいても道路近づく可能性があります。

7~8歳になって道路のルールや安全について理解できるようになるまでは、自転車に乗せるのはやめましょう。

ヘルメットをかぶらず自転車に乗ってはいけません。バイクなどはヘルメットをかぶっていても危険です。

トランポリンはとても危険です。親がついていても重度の事故が起こることがあります。